行動的ストレスの原因

ストレスをもたらす要因とは?

人前に出て話をしたり、受験など失敗が許されない場面に遭遇すると、強いストレスを感じる場合があります。そもそもストレスとは、外部からの刺激によって心身に緊張がもたらされている状態のことをさします。ストレスは必ずしも悪いものではなく、適度にはたらくと集中力を高め、パフォーマンスを上げることに役立つものです。しかし過度なストレスは心身に悪いダメージを与えてしまいます。

ストレスは複数の外部刺激、すなわちストレッサーによってもたらされます。「物理的ストレッサー」「化学的ストレッサー」「心理的・社会的ストレッサー」がその主な種類です。物理的ストレッサーとは気温や気圧、騒音などによってもたらされるものです。タバコやアルコール、有害物質などによる外部刺激は化学的ストレッサーといわれます。職場や家庭での人間関係などによってもたらされる不調は心理的・社会的ストレッサーといわれるものです。

行動的ストレスの原因とは?

各種のストレッサーが人に過度の緊張を与える場合、心身に様々な症状が現れることがあります。その際のストレスは現れる状況によって、「心理的ストレス」「身体的ストレス」「行動的ストレス」という3つの種類に分けられます。このうち心理的ストレスによる症状は、抑うつ感や不安感、集中力が出ずにイライラしやすい、何事に対してもやる気がなくなるなどがその主なものです。また、身体的ストレスでは、頭痛・肩こり、腰痛などのほか、動悸がしたり食欲がなくなったり、眠れない、疲れやすいなどが症状として見られます。

この心理的・身体的ストレスのほかにも、行動的ストレスと呼ばれる緊張状態がもたらす症状もあります。これは心や体に現れにくいストレス作用が原因で日常的な行動に現れます。具体的には遅刻が増えたり、仕事にミスが目立ったりするケースです。本人も気づきにくいため、周囲が気をつけて観察する必要のあるストレスといえます。