物理的ストレスは難しい
ストレスといえば人間関係や責任感の重い仕事などが原因になる、精神的ストレスがぱっと思い浮かぶでしょう。しかしストレスの原因にはいろいろな種類があります。その一つが「物理的ストレッサー」と呼ばれる環境刺激、つまり温度や光、音など物理的ストレス原因です。エアコンの温度が暑すぎる、あるいは寒すぎる・職場の照明が眩しすぎる・オフィスがうるさい、あるいは静かすぎるといった自分の置かれている環境そのものが、時にストレスの元になってしまうことがあるのです。最近ではスマートフォンのディスプレイの明るさがストレス原因になっているというケースも多くなっており、物理的ストレッサーにも注意すべきだという考えが広がっています。
周囲の人に声を広げよう
とはいえ、物理的ストレスは精神的ストレスとは違う意味で非常に厄介です。ストレスから逃れるためにはストレス原因から離れるのが最も効果的かつ最も手っ取り早いのですが、自分一人でオフィスの環境を変えるのは難しいですし、そもそも原因が工事の騒音や隣人の生活音など完全に外部になるケースも多いからです。そんなときは周囲の人を巻き込むのが良いでしょう。自分がうるさい、眩しい、苦痛だと感じている時は、大抵周りの人もそう感じています。一人では難しくても、複数人同じ意見が上がれば環境が改善されたり対策を取ってもらえる可能性があります。周囲に同意してくれる人がいなかったら、外部刺激に敏感になっている、即ちストレス耐性が弱くなっている可能性があります。そんなときは一度ゆっくり休息を取って心を回復させましょう。