心理的ストレスの症状と解消法

心理的ストレスの症状とは?

ストレスとは、何らかのかたちで外部から受ける緊張状態のことをさし、中でも外部からの刺激が精神面に影響を与える緊張状態を心理的ストレスといいます。心理的ストレスをもたらす外部刺激はストレッサーといわれますが、ストレッサーは必ずしも一様ではありません。たとえば、騒音や寒暖差による刺激は物理的ストレッサー、汚れた空気やタバコの煙による刺激は化学的ストレッサー、残業や働き過ぎで感じる刺激は社会的ストレッサー、肉親との死別や恋人との別れで感じる刺激は精神的ストレッサーというようにさまざまな種類があります。

これらの刺激が上手に解消されずに蓄積すると、強い心理的ストレスとなって心や体に不都合な症状をもたらします。イライラして集中できない、やる気が出ないといった気分の低下、頭痛に腹痛、下痢・便秘、食欲不振などといった体の不調などはこの心理的ストレスが原因となるケースが多いのです。

心理的ストレスの解消法とは?

過度な心理的ストレスは心身に悪影響を及ぼしますので、極力ため込まず適切に解消することが必要です。まず大切なことは、疲れたら意識的に休息をとることです。疲労はストレスをため込みやすくするうえ、抵抗力を奪い病気にかかりやすくします。集中すると疲れている状態に気づきにくくなりますので、時間を決めて強制的にでも休憩時間をとる習慣をつけましょう。運動もストレス解消に効果的です。体を動かすと精神にリラックス作用をもたらす神経伝達物質、セロトニンが多く放出されることが報告されています。運動した後にスッキリした気分になるのはこのホルモンが影響しているのです。そのため、体を動かしてセロトニンを活性化させることもストレス軽減につながります。さらに交感神経を鎮め、副交感神経を活性化させてリラックスすることもストレス解消に有効です。アロマなどの良い香りをかいだり深呼吸をしたりするとその作用が深まります。